ご当地ラーメンその1
日本のラーメンは、その土地土地によって異論や種類があります。これは、その地域で人気のあったラーメンを作ったひとのところに弟子入りするなどのきっかけで広まっていったのがきっかけといえるでしょう。各地に独特のラーメンの文化が形成されていることに注目が集まり、町おこしの手段として各地で名物ラーメンのPRが行われるようになりました。もともと、北海道の札幌ラーメンや函館ラーメンが有名で大きく寄与していましたが、次に喜多方ラーメンが紹介され、観光客も増加しました。これらは「ご当地ラーメン」などと称され、ブームを呼ぶきっかけともなりました。しかし、現地の人々は、自分が食べているラーメンが一般的なラーメンだと思っているので、よそでラーメンを頼むとびっくりしたりするそうです。
現在、東京ではいろんな地域のラーメンが進出しており、居ながらにしてそれらを食べることができます。
それでは、このその1では北海道から関東までのご当地ラーメンを説明していきましょう。
もちろん、このほかにもたくさんのご当地ラーメンがありますし、この分類に当てはまらないものもたくさんあります。
北海道
札幌ラーメン
戦前から中国の料理人が伝えた塩ラーメンが有名でしたが、60~70年代頃に味噌ラーメンが登場し、一躍有名になりました。挽肉で取ったダシ、ラードで炒めたもやし、キャベツなどの野菜をたっぷり乗せるのが特徴。コーンやバターなどのトッピングも乗せます。
旭川ラーメン
札幌と列ぶラーメン王国。豚骨と魚介類で取ったダシに醤油ダレを使います。どちらかというと豚骨のダシが強め。寒い地方なので、冷めないようラードでふたをするため、こってり目です。醤油もたまり醤油を使っていたり、味も濃いめです。
函館ラーメン
こちらは豚骨と鶏ガラであっさりした塩ラーメン。弱火で煮だしているので澄んだスープが特徴。
東北
津軽ラーメン
青森津軽のラーメン。煮干したっぷり、鶏ガラのあっさり醤油味。
冷やしラーメン
こちらは山形発祥の冷たいラーメン。冷やし中華とはちょっと違います。冷えても、脂が固まらないよう植物油を使用しています。氷が浮いているのがわかるかと思います。
喜多方ラーメン
人口比率に対するラーメン店の数は日本一といわれる地方です。喜多方ラーメンの特徴は、太くて平たく縮れた麺を使うところです。もちもちした特徴ある麺です。豚骨と煮干しダシのスープで淡泊ですが、しっかりと醤油が前に出た味。
白河ラーメン
非常にオーソドックスな醤油ラーメン。昔の東京のラーメンを彷彿させます。
関東
東京ラーメン
煮干し、鶏ガラ、醤油のスタイル。しかし、東京はラーメンの流行の最先端なのでいろんなものがあります。どれが東京ラーメンなのかも、分類は難しい。中には、昔ながらのラーメンをいまだに作っているところもあります。そういう味を懐かしがる人はたくさんいます。
佐野ラーメン白河ラーメンと似ていますが、麺を青竹を使う独特の方法で打つのが特徴。
それでは続き。関東の残りから広島まで。
結構はしょったつもりなのですが、まだまだあります。
関東
八王子ラーメン
濃厚な醤油味に、刻みタマネギが載るのが特徴。南京そばがルーツともいわれます。
北陸
燕三条系ラーメン
煮干し、醤油、太麺、背脂チャッチャ系のラーメン燕三条は、積雪の多い洋食器の町として知られ、職人が頼む出前用に冷めずにのびないようこの形態になったとか。
富山ブラック
醤油ベースの黒いラーメン。薬味は黒胡椒。
近畿
和歌山ラーメン
濃厚に煮出した醤油豚骨ラーメン。醤油造りが盛んな地で、醤油で炊き込む方法が取られています。関西の食文化の影響からか、一緒に鯖寿司がおいてあります。
四国・中国
尾道ラーメン
中国福建省から住み込みで働いたひとが作ったといわれています。醤油ベースに瀬戸内海の小魚でダシを取り、背脂をまぶします。
徳島ラーメン
豚骨醤油に関西風の甘辛い味。豚バラ肉と生卵を落とすのが特徴。
広島つけ麺
辛いつけ汁に面をつけて食べる。いわゆるつけ麺とは別系統。
次は九州地方をまとめて貼っておきます。
最後の九州地方です。
ここはまさに豚骨ラーメン王国ですね。
九州
博多ラーメン
さらりとした真っ白な豚骨スープ。細麺、辛子高菜、紅ショウガ、青ネギのトッピングはおなじみ。
長浜ラーメン
博多ラーメンの同系統で味は少し薄い。。魚市場の人たちに出されたため、屋台が有名。夜遅くまでやってるそうです。
久留米ラーメン
豚骨ラーメンの発祥とされるもの。豚骨を下処理せずに長時間煮出すために濃厚で臭みが強いといわれている。
熊本ラーメン
久留米ラーメンからの発展系。ニンニクをあげてつくる黒いマー湯が特徴。麺は中太麺。
宮崎ラーメン
あっさり豚骨系
鹿児島ラーメン
九州系で唯一久留米ラーメンの影響を受けてないラーメンといわれる。豚骨と鶏ガラ、野菜も使う。
とりあえず、これでご当地ラーメンの紹介は終わり。
もちろん、これだけじゃないです。他にも色々あるんですが、大変なんで。
次に機械があれば店ごとに個性の強い「ご当店ラーメン」を紹介していこうと思います。